このwebページは,私,小野成志の個人的なページである。
私は東京に生まれ,大半の時間を東京過ごしてきた。東京タワーと富士山は,私のもっとも見慣れた光景である(写真)。
私は,武蔵大学経済学部を卒業し,筑波大学大学院経営・政策科学専攻科を修了した。いくつかの仕事を経験した後に,現在は、日本教育技術コンサルティング合同会社の代表社員を務め, NPO法人 コンソーシアムTIESの副理事長と CyberMate合同会社の代表社員を努めている。
私の今までの仕事は,インターネット運用技術、特にサーバー運用に関わるもので,この仕事に30年間携わってきた。今でもその分野で多少の仕事を手掛けている。しかし、現在のビジネスにおける私の主な関心事はオンライン学習にある。
オンライン学習は、18世紀以来の学校教育を根本的に変革する可能性を秘めている。実際,オンライン学習は20世紀の終わりにe-ラーニングブームがあり,2013年にはMOOCs(Massive Open Online Courses)のブームがあった。そのブームの最中で,ある瞬間には,今の学校教育制度をオンライン教育が変えると思われた時もあった。しかし,この二つの波では,結局は,学校教育を根本的に変えることはできなかった。わが時は未だ来たらず,次の第三の波は,我々の手の中にあるという見通しを持っている。
今のビジネスとは別に,私には、もう一つ果たしたい夢がある。私は,20代の頃に,宇野弘蔵のマルクス経済学を研究していた。しかし,私は,研究を途中で中断してしまい,多大なご迷惑を関係者にお掛けした辛い思い出がある。その時の研究を今になってふと見返すと,現代のモダンな経済学にはない新しい技術がマルクス経済学に潜んでおり,モダンな経済学を大きく変える可能性を秘めていると気付いたところがある。それをいつか明らかにしたいと考えている。
一方,私の最近の楽しみは,旅行である。漫然と旅行に行くことはしないが,ビジネスにかこつけて,世界も日本も歩き回る。旅行は,仕事のつきものでさえある。今のオンライン学習のビジネスでは,どこにでかけても,そこには学習のための豊かなコンテンツがあり,オンライン学習についての様々な意見を交換できる人たちがいる。旅行に出掛けるモチベーションはいくらでもあり,実際有益な結果を手に入れることが出来る。こうして,旅行をしながら,その地の美味しい物をたべ,その地の貴重なアートを鑑賞することを楽しむことができる。
私は何事においてもスローなので,今までのビジネスも学問も遊びも,スローに相応するものだけを手に入れてきた。しかし,時々は,文選にある江淹の詩(『文選』第31巻「雑体詩」 劉太尉(琨))を思い出す。江淹は言う。「枕を撫して百慮を懐き,功名未だ立たず。玄髪すでに素に改まる」,毎夜枕をなでながら思いを巡らしてきたが,功名を立てる事も無く、そのうち白髪頭の老人になってしまったと。なるほど年を経てみると,この言葉は,私自身によく重なる。それに加えて,江淹は続ける。「時なるかな,まことに,会あり」 時勢は巡り合わせだ。さて,私の次の一歩先にはどんな時が訪れ,出会いが待っているだろうか?
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